『こちらJ:COM安心安全課』がリアルイベント開催! 「避難スイッチ」を持って防災意識を高めよう!
全国各地で行われているさまざまな安心安全の取り組みを紹介するレギュラー番組『こちらJ:COM安心安全課』を放送中のJCOM株式会社。同社が主催するリアルイベント「『こちらJ:COM安心安全課 supervised by 日本赤十字社』防災セミナー」が2月24日に東京都内で開催された。40名以上の大学生を対象に前後半の二部構成で行われたイベントの第1部には、お笑い芸人のマユリカがゲストとして登場。一方、第2部では日本赤十字社が4月から本格導入する新カリキュラムの防災セミナーが全国に先駆けて実施された。
日本赤十字社とタッグを組みイベント化
映像シリーズ『こちらJ:COM安心安全課 supervised by 日本赤十字社』の特別イベントとして、J:COMと日本赤十字社が連携する形で開催された今回の大学生向け防災セミナーでは、始めに主催者を代表してJCOM株式会社サステナビリティ推進部の西嶋麻凜氏が挨拶。

最初に、近年では都市部でも自然災害が増加傾向にあることに触れた西嶋氏は、「一方で防災というテーマはどこか難しく感じられたり、自分には起こらない遠くの話と思われることも少なくありません。だからこそ私たちJCOMは日頃から防災に触れ自分ごと化してもらいたいという思いで取り組みを進めてきました」と述べ、従来から日本赤十字社と展開してきた防災意識向上への取り組みを紹介。

その上で「本日は現在一人暮らしだったり、今後一人暮らしを始めて災害に遭った時に自分でさまざまな判断を迫られるかもしれない大学生の皆さんに集まっていただきました。いざという時に具体的な行動をイメージできる内容になっていますので、今日一つでもこれを覚えておこうという気付きを持ち帰っていただければ幸いです」と話した。
マユリカ中谷が相方の非常持ち出し袋に入れたいものは?
続く第一部のプログラムには、お笑いコンビ・マユリカの阪本と中谷がゲストとして登場。日本赤十字社の中村一也氏と山地智仁氏を交えた四人によるトークセッションが展開された。

子供時代に地元の神戸で阪神・淡路大震災を経験し、日頃から防災に関しては高い意識を持っていると思われる二人。ところが、本セミナーのキーワードである「避難スイッチ」について尋ねられると、「避難スイッチ…ね、も、もちろん、いや、でも…」と話を逸らしながら困った表情を見せる。それでも日本赤十字社の二人から災害時の備えとなる「非常持ち出し袋」について説明を受けると、阪本が「これ、俺、マジで持ってるで」と言い、日頃の心がけを伺わせた。

次に「非常持ち出し袋に入れて相方に渡したい物」を尋ねられると、中谷が「リップクリーム」と回答。

その理由として「阪本はリップクリームが無いと乾燥した唇がパカッと割れて泣いてしまう。失くして周りに買いに行けない時は、僕のリップを借りて長めに出したところをカッターで切って新品のようにして返してくる」という日常のエピソードを披露。コンビ仲の良さを感じさせる話だったが、「災害時そんなことしていたら僕のリップクリーム無くなる」と話し、それに対して阪本も「マジで助かるかもしれん」と納得の表情を見せた。
中谷、阪本が自分の避難スイッチを披露
続いて、先ほど二人が頭に「?」を浮かべた防災スイッチにちなんだ「避難スイッチクイズ」を実施。

「避難スイッチ」とは、勉強時に集中のスイッチを入れる時のように、身の回りに災害の危険を察知した時に「警戒モードに切り替え、避難の準備を始める合図」のこと。
1問目の「ハザードマップで安全と判断された場所にいれば避難をする必要はない」という問題では中谷が「○」、阪本が「×」とさっそく答えが分かれる。

○と答えた中谷は「ハザードマップって基準じゃないんですか? それが信じられないなら何を信じればいいんだろう…」と主張したが、会場の反応も阪本と同じく×が優勢で、正解も「×」。「あちゃ~」と頭をかかえる中谷に、中村氏から「自宅が安全だったとしても周りの場所が危険だったりすると取り残されてしまうかもしれないので、備えが十分でない場合は早めに避難することが大切です」というアドバイスが送られた。

トークセッションの最後は、マユリカの二人が「自分の避難スイッチが入る時」を披露し、阪本が「血がいっぱい出た時」、中谷が「フィギュアたちが一斉に倒れた時」と回答。阪本の答えについてはさておき、「フィギュアが倒れるということは、小さいながらも地震が来ているという合図だと思う」と話した中谷の避難スイッチは、推し活などが盛んな若い世代に広く共感を生んでいるようだった。
防災を「自分ごと化」して捉えることの大切さ
防災について楽しく知った後の第2部は、山地氏の講義で真面目に防災を学ぶ時間に移行。
日本赤十字社が今年4月から導入する防災セミナーの新カリキュラムは、防災を「自分ごと化」して捉えるコンテンツに刷新されているところがポイントだ。それを先行実施する形で行われた本セミナーでは、「大雨・災害時の危険が『自分ごと化』され、避難スイッチを迷わず入れられるようになること」を目的に、グループワークを交えた講義で避難スイッチの形成につなげた。

災害救護に携わる立場の視点から、ハザードマップなどの情報がありながら災害の被害者が出てしまう理由について「情報は知っていても実際の行動に結びついていない方が多い」と語る山地氏。その上で、同氏は「災害危険箇所のエリア外への避難」「適正な避難先を選んだ行動」「危険が高い中では行動しない」の3点を避難の重要ポイントにあげる。

一方、グループワークでは、自宅や地域の危険箇所と避難先となる安全な場所を確認し、周りの受講者と意見交換することで新たな気付きも獲得。その間に山地氏から「避難行動には立退き避難と屋内安全確保の二種類があること」「大雨や台風は、危険が高まる前から警報などを手がかりに避難の準備行動を始められる時間(リードタイム)があること」「最近はAIツールを使って、自分の住んでいる地域における過去の避難指示の有無を簡単に調べられること」「正常性バイアスと同調性バイアスという心の働きが逃げ遅れの原因になること」など各ポイントについて具体的なアドバイスがあった。
最後は受講者が各自の避難スイッチを考え、前後半合わせ計2時間にわたるセミナーが終了。笑って体験して防災について学んだ場は、若者たちにとって災害から自らの身を守ることを考える貴重な機会となったに違いない。