こどもスマイルムーブメント特別授業を開催!谷真海・栗山英樹が中学生にエール

東京都が推進する「こどもスマイルムーブメント」の一環として、2月9日、日野市立日野第二中学校にて、「こどもスマイルムーブメント」のアンバサダーである谷真海氏と栗山英樹氏による特別授業が開催された。
「こどもスマイルムーブメント」とは、東京都が掲げる「チルドレンファースト」の社会実現を目指し、こどもを大切にするために展開されている取り組みだ。企業やNPO、学校、区市町村など多様な主体と連携し、官民一体でこどもの笑顔につながるアクションを広げている。
まず、パラリンピックに出場するアスリートとして活躍する谷真海氏が登壇。谷氏は大学時代に骨肉腫を発症し、治療のため右脚を切断。義足のアスリートとして新たな人生を歩むことになった。当時は、これまで思い描いてきた将来が一度白紙になり、大きな挫折を感じたという。

義足で競技に挑む難しさについては、競技用義足(ブレード)を実際に手に取りながら説明した。義足は足先に感覚がない状態で走るため、最初は思うように力を伝えることができなかったという。しかし、試行錯誤を重ねる中で、義足の踏み込み方や体の使い方を少しずつ身につけていった。
そうした中で大切にしてきたのが、「とにかく積み重ねること」だという。「うまくいかない時でも、諦めずに地味な練習を続ける。その一日一日は目に見えなくても、決して無駄にはなりません」と語り、今は結果につながっていなくても、後になって必ず自分を支える力になるとこどもたちに伝えた。
また、支えになっていたのは入院中に母親からかけられた「神様は、その人に乗り越えられない試練は与えない」という言葉だったという。つらい時や落ち込んだ時にも、その言葉を思い返しながら挑戦を続けてきたことを話した。

また、宮城県気仙沼市出身である谷氏は、病気に加え、東日本大震災という予期せぬ出来事も経験している。「誰の人生にも、ある日突然、想像もしなかった出来事が起こる可能性があります」と実感を込め、自身の経験が「自分と向き合い、再び前を向く力」につながったと明かした。
質疑応答では、結果が出ない時の気持ちの切り替え方や、練習がつらい時の対処法について質問が寄せられる。これに対し谷氏は「深く考えすぎず、歯を磨くような感覚で、まずは行動してみてください。始めてしまえば、気持ちは自然と後からついてきます」と、自身の経験を踏まえてアドバイスした。
栗山英樹氏からのビデオメッセージ

後半には、栗山英樹氏からのビデオメッセージが上映された。栗山氏は、北海道日本ハムファイターズの監督を10年間務め、チームを日本一に導いている。映像では、生徒から寄せられた質問に答える形で、リーダーシップや努力、失敗の価値について説いた。
「人は一人ひとり違います。だからこそ、それぞれの良さをどのように引き出すかが大切です」とした上で「ただし、目指す場所、つまり共通の目標だけは、はっきりと示すことが重要」と強調。
努力については、「比べる相手は他人ではなく、昨日の自分です。小さな前進を積み重ねることが、やがて大きな力になります」とメッセージを送った。
失敗についても「うまくいかないからこそ工夫が生まれ、学びが深まります。失敗は前に進むために欠かせないものです」と、前向きに捉える姿勢を示した。
最後に谷真海氏は「ぜひ目の前に小さな目標を一つずつ作り、人と比べることなく、自分らしい頑張り方で挑戦を続けてください。そして自分を信じ、自分を好きになる気持ちを大切にしていただけたら嬉しいです」と語り、特別授業を締めくくった。
