【箱根強羅 KAIKA】全室露天風呂・ミシュラン監修の茶懐石 時間に追われる現代人が“自分をリセット”できる最新リトリート宿
箱根・強羅に、2026年7月31日、静けさとくつろぎに満ちた新しい宿が誕生した。その名も『箱根強羅KAIKA(かいか)』。全19室すべての部屋に天然温泉の露天風呂が付いている。今回、開業前のKAIKAに実際に1泊させてもらったので、その様子をレポートしていきたい。
「開花」に込められた想いと、旅の疲れを解きほぐす到着時のもてなし
KAIKAという名前は漢字で書くと「開花」。厳しい冬の季節を越えた蕾が花開くように、滞在を通じて心身ともにリフレッシュし、明日へのエネルギーを満たしてほしいという願いが込められているという。
到着時には、静岡県掛川市「佐々木製茶」の厳選茶を使った自家製緑茶レモネードと、箱根の老舗和菓子店「ちもと」の銘菓・生わらび餅が振る舞われ、一息つく時間が用意された。あわただしいフロント手続きを省き、まずは旅の疲労を和らげてもらう、という心遣いからだ。


全19室、すべてに温泉露天風呂! プライベートを愉しむ空間
客室はスイート・トリプル・ツイン・ダブルの4タイプで、全19室。今回宿泊した部屋がこちら。プライベート感を重視した落ち着いた造りで、露天風呂は檜風呂となっている。

こちらは同館のスイートルーム。石造りの露天風呂の前にはサウナ室が設置される予定とのこと。

部屋には利き茶として佐々木製茶のお茶が3種類用意されており、それぞれを飲み比べながら一息ついてリラックスすることができる。湯沸かしポットも1度単位で温度設定ができるタイプが用意されているので、茶葉に合わせた最適なお湯の温度をしっかり守って淹れられるのが嬉しい。また、冷蔵庫の中には無料のミニBarとして、水だけでなく地元のジュースやお酒が常備されている点も至れり尽くせりだ。

レストラン「水(SUI)」でミシュラン監修の茶懐石を堪能!

夕食は館内のレストラン「水(SUI)」にていただく。ミシュランの名店で腕を振るってきた料理人が監修する、めぐりをテーマにした茶懐石だ。

この日いただいたのは夏のメニュー。地場の食材を中心にしながらも、この日は但馬牛の最高ブランドとされる但馬玄(たじまぐろ)のしゃぶしゃぶが出されるなど、こだわり抜いたひとつひとつの品がどれも絶品だった。料理は春夏秋冬で内容が変わる予定で、9月以降は秋のメニューに切り替わるという。


お酒のラインナップも見逃せない。神奈川県内の蔵元による地酒をはじめ、ワインやビール、さらには入手が難しい銘柄の限定酒まで幅広く揃っている。かしこまりすぎない、リラックスした雰囲気で上質な料理と酒のペアリングを満喫することができた。
箱根連山を独り占めできる、屋上の「天空茶室」

最上階には1組30分ごとの予約制となる「天空茶室」がある。箱根連山を一望できる絶景の空間で、吹き抜ける風を感じながらお茶を点てたり、のんびり景色を眺めたりと自由な時間を過ごすことができる。お茶の道具は無料でレンタルでき、お茶の点て方もレクチャーしてもらえるそうだ。屋上の開放的な空間で誰の目も気にせず、自分で淹れたお茶をゆったりと飲むのも最高の癒し体験となるだろう。
朝と夕方で空や山々の色合い、風の質ががらりと変わるので、その違いを楽しむのも面白い。
翌朝は、伝統の「朝茶懐石」で目覚める
一夜明けて、朝食もレストラン「水(SUI)」で。伝統的な「朝茶懐石」の形式で、土鍋で炊き上げた白米と、季節のおかずを詰め込んだ二段重などが並ぶ。

器の扱いにも決まりごとがあるのが面白いところ。漆塗りの椀に盛られた汁物は、まずは一口か二口ほどで食べきれる量だけをいただき、そのあとにあらためて汁に箸をつけるのが作法だ。前夜のお酒を楽しむ自由な雰囲気とは打って変わって、朝は静かに背筋が伸びるような時間だった。
時間の流れが変わるリトリート体験
実際にKAIKAに宿泊して感じたことが2つある。
一つは、何度でも気軽に入れる客室露天風呂がとにかく快適だということ。大浴場も魅力的だが、専用の露天風呂があれば誰に気兼ねすることもなく、好きなタイミングで何度でもお湯に浸かれる。その解放感から、筆者も1泊のうちに4回も入ってしまったほど。温泉は箱根の天然温泉を引いており、泉質は酸性で塩化物が多く含まれている。ヒーリング効果や美肌効果があるので、じっくり温まりながら、日頃の疲れを癒やすには絶好の環境と言える。
もう一つは、部屋の中にテレビと時計が置いていないことで得られる圧倒的な没入感(※時計は今後設置検討)。時間や外部のニュースを気にする必要がなく、自分ひとりの時間や同行者との会話に心ゆくまで浸ることができる。室内にはKAIKAオリジナルのリラクゼーションミュージックが3曲用意されており、心地よい音色に包まれながらゆったりとした時間を過ごせる。
日々様々なニュースを気にし、時間に追われることが多い現代人にとって、たとえ一時でもこうして「何もしない」ことを許される時間は、想像以上に贅沢だと感じた。なかなか自分のための時間が取れずにいる人ほど、一度訪れてみてほしい。そして大切な家族、友人、パートナーとのコミュニケーションを深める場として、静かに穏やかな時間を共有したい時にもオススメしたい宿だ。
気になった方は、ぜひ一度公式サイトをチェックしてみてほしい。

箱根強羅 KAIKA
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-475
客室数:全19室(すべて温泉露天風呂付き)
公式サイト:https://www.hakonegora-kaika.jp/
(※今後は別館や新館の開業も予定されている)