「第12回 猛暑対策展」現地レポート!注目の熱中症対策グッズ・最新技術を体験
もうすぐ本格的な夏の到来。日本の夏は年々厳しさを増しており、40℃近い危険な暑さを記録する地域も珍しくなくなっています。
今年もそんな殺人的な暑さが予想される中、東京ビッグサイトにて2026年7月15日から17日まで開催されたのが『第12回 猛暑対策展』です。
各ブースには、空調機器をはじめ熱中症対策食品やアプリサービスなど、アイデアに満ちた展示が多く並んでいました。
日本の夏を少しでもクールに過ごすためのヒントと、最新のテクノロジーがもたらす熱中症対策の最前線を、現場の熱気とともにレポートします。
気温30℃超の真夏日に開幕『猛暑対策展』

梅雨明けが待たれる中、開催中の3日間ともに気温30℃超の真夏日となった『猛暑対策展』。
最高気温34.3℃を記録した初日の7月15日も例にもれず、東京ビッグサイト会場内は外気の暑さにくわえ、人々の活気に包まれていました。
この日の会場各エリアでは、テック系イベントなど別の展示会も数多く行われていましたが、そんな中でも『猛暑対策展』は涼を求めて多くの人が集まっています。
そんな熱気と涼しさが交差する中、今年の夏の注目を予感させる展示ブースの一部をご紹介します。
進化を遂げたSONYの“着るクーラー”「REON POCKET 6」

ポータブル扇風機やネッククーラーなど、身につけるタイプの冷感グッズは、年々厳しさを増す酷暑を乗り切るために欠かせないアイテムになりました。そんな中、会場内でひときわ注目を集めていたのがSONYの『REON POCKET』ブースです。
展示の「REON POCKET 6」は、首元に装着して身体の表面から直に冷やしてくれるウェアラブルサーモデバイスキット。2026年5月12日に、シリーズ第6世代として発売されました。

デバイスは最薄部わずか約20mmの薄型。軽やかな装着感で、上から服を着てもほとんど目立たない設計です。また、身体に沿う構造によって、首元の動きに合わせてフィット。安定感も魅力です。
冷温部温度は、従来比で最大-2℃。ふたつの独立したサーモモジュールが強弱をつけながら交互に駆動する仕組みで冷却が持続されます。
約60分で80%の高速充電なので、通勤前でもすばやく充電できるのは高ポイント。駆動時間は5.5時間ですが、上位モデルの「REON POCKET PRO Plus」は、10時間のパワフル駆動。一日中外出のお仕事やレジャーでも快適に過ごせそうです。

それだけではなく、「REON POCKET」はなんと温熱モードも搭載されています。夏だけではなく一年中使えるのも大きな特徴といえるでしょう。酷暑の中、外回りの多いビジネスマンに重宝される商品として、今後注目が期待されます。
SHARPが提案する“身体の内側”冷却テクノロジー「アイススラリー冷蔵庫」

身体の「外側」を冷やす展示が並ぶ一方で、SHARPのブースでは「中から」の冷却に着目した展示が、多くの来場者たちの関心を集めていました。

展示品は、一見するとどこにでもある一般的な冷蔵庫のようです。しかし実はこの商品、市販のペットボトルを入れるだけで簡単に猛暑対策用の飲み物が作れる「アイススラリー冷蔵庫」なのです。
「アイススラリー」とは、細かい氷が液体に分散したフローズン状の飲料のこと。フラッペやフローズンドリンクと似ていますが、決定的な違いは結晶の小ささにあります。これが体内の粘膜に効率よく密着するため、液体よりも早く体内の熱を奪い、身体の「中から」冷やすことができるのです。

アイススラリー冷蔵庫から取り出したばかりのペットボトルは、何の変化もない普通の液体に見えます。ところが、底の部分を叩くかボトルを強く振るかなどの刺激を与えてみると……。

みるみる内にフローズン状に変化しました。
この技術は、厳しい屋外の建設現場や工場の熱中症対策としてはもちろんのこと、私たちの日常の喉の渇きを潤すエンターテインメントとしても大きな可能性を秘めています。オフィスや商業施設にこれが一台あるだけで、真夏の水分補給が毎日の楽しみに変わることは間違いありません。
また、2026年7月上旬にはキリンの「氷結」とコラボした期間限定イベント『Ice Magic』が開催され、この技術が大きな話題を呼びました。
イベント自体は終了してしまいましたが、現在でも実際に体験できる飲食店が全国で展開中です。目の前でシャリシャリに変化する不思議な体験を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
屋外体験から最新ワークウェアまで――まだまだある猛暑対策

『猛暑対策展』は、屋内のほか実際に外の暑さを感じながら体験するエリアも設けられていました。

そこに設置されていたのが『前腕冷却システム ククールステーション』です。
これは、太い血管が集中する前腕部を冷水に浸すことで体内の熱を効率的に放出し、深部体温の上昇を抑制する熱中症対策システム。屋外作業中でも、短時間で全身を無理なくクールダウンできる優れものです。

工事現場などで活躍する空調服(ファン付き・水冷式ウェア)は、年々オシャレで機能的に。ファッション性はもちろん、パワフルさや持続性など、これからの技術進化にも期待が高まります。

ミツフジの『hamon band』は、猛暑リスクを事前に検知する、リストバンド型のウェアラブルデバイス。独自のアルゴリズムで深部体温などの健康状態を遠隔で一元管理できます。暑熱環境での作業者の命を守るアイテムとして、大いに活躍しそうです。
テクノロジーを賢く味方に――猛暑を快適に過ごす夏のヒント

身体の外側から冷やすだけにとどまらず、深部体温にアプローチした猛暑対策、健康状態の一元管理など――。猛暑対策は、暑さを我慢する時代から、テクノロジーを活用してリスクを減らす時代へと変わりつつあることを実感しました。。
年々厳しさを増す酷暑だからこそ、こうした最新ガジェットや画期的なシステムを普段の暮らしや仕事現場に賢く取り入れていくことが、この夏を快適に過ごすキーポイントなのかもしれません。
<取材・撮影・文/櫻井れき>