楽器も眼鏡も保証対象に!高額商品や生活必需品の安心を支える延長保証の新時代

家電量販店で見かける延長保証。現在、原材料費や物流費、人件費の上昇などにより修理費用の高騰やSDGs意識の高まりを背景に、延長保証の重要性はますます拡大しているといいます。
延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパン株式会社は、延長保証の新たな可能性として、楽器やメガネといったノンメカニカル分野への展開に注力しています。
そんな延長保証の新たな活用可能性をテーマに、テックマークジャパン・島村楽器・ビジョンメガネによるメディア向けラウンドテーブルが2026年6月17日(水)に実施されました。
楽器やメガネのように、一人ひとりの使い方や愛着、専門的なメンテナンスが重要となる商材において、延長保証がどのような価値を持つのかが議論されました。
かつては家電製品周辺だけの世界だった延長保証が、今、生活の必需品へと進化を遂げようとしています。
家電から高価格帯商品へシフトする延長保証制度の今

テックマークジャパン株式会社からは、代表取締役社長兼 CEO 長谷川俊哉氏と営業部長 小坂篤史氏が登壇。
テックマークジャパンは日本における延長保証のパイオニアとして30年以上の実績を持ち、クライアント企業ごとのオーダーメイド設計、膨大な加入・修理データを活用したビッグデータコンサルティング業務が特徴です。

現在の日本市場では延長保証の50%が家電、残り40%が車、住宅設備機器、スマートフォンで占められており、これらの90%の分野は既にレッドオーシャン状態であると分析。
そのため、電気的・機械的ではない商品分野への挑戦として、楽器やメガネなどのノンメカニカル分野への展開を決定したと説明しました。
一見すると延長保証とは関係なさそうな商品でも、消費者が「高い買い物だから失敗したくない」「壊れたらどうしよう」という心理を持つ限り保証へのニーズは存在し、そこへチャレンジしていきたいと決意を語りました。
予期せぬ故障や見え方を保証!満足度の高い延長保証制度へ

続いて島村楽器株式会社 代表取締役社長 廣瀬利明氏、株式会社ビジョンメガネ 代表取締役社長 安東晃一氏が登壇し、3社によるディスカッションが行われました。
全国182店舗を展開する総合楽器店・島村楽器の延長保証「もしもの安心保証」は、「電子ピアノの延長保証ってないんですか?」という顧客の声から生まれたサービスで、現在はギター、シンセサイザーにも保証を展開。
電子ピアノの鍵盤にメモ用紙やお札が落ちてしまうといった予期しない故障や、ギターの場合、楽器を倒してしまい長い部分(ネック)が折れるという致命的な修理が必要になる事態を想定しているそうです。

ビジョンメガネの業界初の延長保証制度「ビジョンパーフェクト保証」は、メガネのどの部分を保証対象とするのか、保険会社に受けてもらえる範囲や条件、事故の定義を決めるのに非常な苦労があり、導入するまでに1年半という長期間の検討期間を要したそう。
メガネの最大の価値である「見え方」に保証をつけるという全く新しい発想で、レンズ交換という対応によって、見え方に対する不具合をしっかり保証するサービスに。
特に度数の進行が非常に高く、何度も買い替えが必要になる子どものメガネに対して需要があるそうです。
延長保証は心理的な障壁を取り除き安心を買う時代に変化

島村楽器の廣瀬氏は、高い買い物をした楽器が壊れたらどうしよう…という不安は、音楽を続けることへの大きなブレーキになり、延長保証があることで、この心理的障壁が取り除かれ、顧客がより安心して楽器を続けられる環境が実現すると強調。
「顧客の楽器ライフをトータルでサポートする」ことが島村楽器のビジョンであり、購入後のメンテナンス・修理・演奏発表の場提供まで、一連の体験を支援しており、延長保証はその重要な一部となっていると語りました。

またビジョンメガネの安東氏は、「メガネ店というのは、実は入りにくい存在で、用事がないと、なかなか足が向かないが、延長保証に加入していれば、破損時や度数変更時に気兼ねなく来店できるようになる」とコメント。
加入したお客さんが実際に保証を利用すると「入っててよかった」という声があがるそうで、3年の延長保証に加えて一度も保証を利用しなかった場合には返礼クーポンを発行することも継続的な顧客関係構築に役立っているそう。
保証があるからこそ気軽に相談に来てくださる、その繰り返しの中で、顧客とお店の関係がより深まっていっており、見え方の継続的な快適性提供を含めて保証制度とともに成長していきたいと表明しました。
かつて延長保証は「万が一の故障に備える」という機械的な発想でした。
しかし今、それは「心の安心」「信頼関係の構築」へとシフトしようとしています。
電子ピアノやギターで音楽を続けたい、新しいメガネで快適に見たい、そうした顧客の想いを支える新しいサービスとして、延長保証が進化し続けています。