真夏のWフェア開催の成城石井が、ロングサマー化やコンロキャンセル界隈に向けた「おいしい酷暑対策」を発表
7月から8月にかけて「涼を味わう、ひんやりグルメフェア」と「成城石井のおいしい自由研究!~スパイスとハーブでひも解くエスニックフェア~」を展開する成城石井。その開催に向けた「成城石井流 おいしい酷暑対策」メディア発表会が6月26日に東京都内で行われた。会場では両フェアで限定販売される自家製惣菜の試食のほか、同社が行った「酷暑時代のキッチン実態調査」の結果発表を実施。“ロングサマー化”や“コンロキャンセル界隈の増加”といった時代の変化を受けた両フェアの企画背景に加え、レンジで調理可能なRTC商品の拡充など、酷暑に対する新たな商品戦略も語られた。
涼感たっぷり冷製惣菜が登場「涼を味わう、ひんやりグルメフェア」
7月3日から30日まで開催される「涼を味わう、ひんやりグルメフェア」と、7月31日から8月27日まで開催される「成城石井のおいしい自由研究!~スパイスとハーブでひも解くエスニックフェア~」。この日は同社で全商品を統括する商品本部の濱田智之本部長の説明を受けながら、両フェアで販売される商品の中から計10点が試食として提供された。

そのうち、14点の冷製の自家製惣菜やデザートなどが新登場する「涼を味わう、ひんやりグルメフェア」からは3点の自家製惣菜やデザートを試食。
一品目の『成城石井自家製 ひんやりトマトのコンポートジュレサラダ』は、果肉が厚く爽やかな酸味が特徴の「カナバロトマト」を主役にした、さっそく見た目からして涼しさ伝わるサラダだ。

「コンポートジュレには成城石井が直輸入したチェリートマトやオリーブオイルを使い、これだけで一日分の緑黄色野菜が摂れる商品になっています」と濱田氏。試食で提供されたポーションを一口すくうと、桃のリキュールを加えたジュレがフォークの上でプルプル。オクラも夏らしさを演出し、心地よい酸味により味覚でも爽やかな気分になった。

続いて試食した『成城石井自家製 冷やし鶏出汁茶漬け(もち麦入り)』は、梅酢に漬けたれんこんスライスとたっぷりの薬味に、刻んだいぶりがっこがアクセントになった、夏こそ食べたい冷たい出汁茶漬けだ。
惣菜として提供するため自家炊飯の白米にも工夫を施し、「炊飯の際に麦芽粉を加えることで米に糖分が入り、冷やして食べても柔らかな食感が楽しめるようにしています」と、濱田氏はこだわりを語る。個人的には和風だしを加えた鶏ガラスープのおいしさもさることながら、米ともち麦のマッチングが好印象。つるっ、プチッとしたもち麦が白米とは違う食感を生み、一層の食べ応えを感じた。

『成城石井自家製 韓国風冷やし中華(自家製麺使用)』は、韓国冷麺と冷やし中華をいいとこどりしたフュージョン系メニュー。

本品は韓国冷麺でおなじみのそば粉を使った麺ではなく、自家製の中華麺を使用。濱田氏は「当社では新たなセントラルキッチンが稼働を始めた4年前から自家製麺の開発を強化してきましたが、これまでは温かいメニュー用の麺しかなく、今回新たに、でんぷんを入れてもっちり仕上げた冷やし専用麺を作りました」と語る。
男性の私からすると、冷麺といえば焼き肉の締めに食べるものという印象があり、単体ではやや物足りないのだが、こちらは中華麺を使うことで主食感がアップ。特製のタデギ(韓国の旨辛調味料)で和えたトッピングの蒸し鶏も特徴的で、一品で十分な満足感が得られる印象だった。

スイーツでは『成城石井自家製 ひんやり塩レモンゼリー(淡路島の藻塩使用)』を丸ごと一つテイスティング。上部はプルプルとしたジュレ状、下部はレモンの果実とナタデココ入りのゼリーになっており、口に入れた瞬間、強烈な甘酸っぱさでシャキッと目が覚める(笑)。

掘っていく楽しみがあるゼリーはずっしりと重量感があり、ひとつを親子などでシェアしても十分楽しめそうな一品に感じた。
夏の食欲減退を吹っ飛ばせ「成城石井のおいしい自由研究!~スパイスとハーブでひも解くエスニックフェア~」
一方で、真夏後半の食欲減退打破をテーマにした「成城石井のおいしい自由研究!~スパイスとハーブでひも解くエスニックフェア~」の商品からは、8月5日発売の『成城石井自家製 牛焼肉の汁なしドライフォー』を試食。

こちらは「成城石井自家製」商品を製造するセントラルキッチンのチームが、ベトナムを視察に訪れた経験からインスピレーションを得たメニューとのこと。麺は現地から直輸入した本格的なものを使っている。
フォーというと、現地の食堂でも鶏や豚が一般的だと思っていたので牛肉は意外。五香粉やターメリックに一晩漬けこんでから焼き上げた牛焼肉はガツンとしたパンチがあり、まさに食欲低下を吹き飛ばしながらパワーも与えてくれそうなメニューだった。

両フェアでは、限定メニューに合ったドリンクも提案。そのうち『成城石井 ブラッドオレンジルイボスティーエード』は、ブラッドオレンジのストレート果汁とルイボスティーをブレンドした商品。始めにやってくるオレンジの濃い果実感を、ルイボスティーの爽やかな香りがすっきりとした後味に変えてくれる新しいタイプのドリンクだ。

左/『成城石井 北海道夕張郡産とうもろこし100%使用 とうもろこし茶』(32袋971円)
一方の『成城石井 北海道夕張郡産とうもろこし100%使用 とうもろこし茶』は、甘みや香ばしさ、奥行きに優れた「ビビアン種」のとうもろこしのみを熱風焙煎。試食中、合間ごとに楽しむと、コーンの風味とともに料理の後味を爽やかにリフレッシュしてくれた。
また、夏の風物詩として昨年から提案している「サマーヌーヴォ」(南半球のワイナリーで醸造された新酒ワイン)では、氷を入れても骨格が崩れない南アフリカ産の『イムブコ シュナンブラン アイスヌーヴォ』に、自社輸入のピューレを使った『成城石井 ピンクグァバドリンク』を加える、“味変”の楽しみ方が紹介された。

ロングサマー化に向けて商品戦略を変革
会場では濱田氏と同社・広報管掌の五十嵐隆氏から、年々厳しくなる夏の酷暑に対する同社の新たな商品戦略が語られた。

夏の到来を前に、同社では公式アプリユーザーを対象とした「酷暑時代のキッチン実態調査」を実施。2000名以上の回答から、4割以上の人が夏にキッチンに立つのは“15分以内”が限界だと感じている点、3割以上の人が手の凝った食事よりも手軽さを優先している点、同じく3割以上の人が火を使う調理を避けたい“コンロキャンセル界隈”である点という傾向が紹介された。
この結果などを踏まえ、「今年新たに『酷暑日』が制定され、夏の長期化(ロングサマー化)と過酷化が進む中、生活者のライフスタイル、食の消費行動にも劇的なパラダイムシフトが起きており、我々スーパーマーケットもその変化に直面しています」と語った五十嵐氏。
その上で、同調査でも夏の食事作りで負担に感じることの上位を占めた「火を使う調理」「献立作り」「物価高」を「夏のキッチン三重苦」とした同氏は、「今まで手抜きと言われてしまってきた惣菜が、暑い時期には『賢い酷暑対策』になるのでは?」と提起。実際に65%以上の回答者が、暑い時期の惣菜活用に肯定的な意見を持っている調査結果を紹介した。

そして、こうした社会の変化に対する成城石井の具体的な取り組みとして語られたのは、「買い付けスケジュールの2か月前倒し」と「アジア圏への買い付けエリアの拡大」の二点。前者では5月から真夏日が続く昨今の気候に合わせ、柑橘類やトロピカルフルーツなどの買い付けを早期化し、夏向け商品の投入を大幅に早める。一方で、後者では高温多湿を乗り切る食の強みを持つアジア圏からの買い付けを強め、セントラルキッチンを持つ強みを活かした商品開発を行うという。
また、コンロキャンセル界隈のニーズに向けて、レンジ調理で完結するミールキット・RTC(Ready To Cook)商品を拡充。こちらについてもセントラルキッチンの強みを活かしてタレから自社製造することで、「エスニックやアヒージョなど幅広いラインナップで、RTCでも成城石井らしい本格的な味わいを届ける」(濱田氏)と言う。

なお、この日は、その中から7月3日より販売を予定している『成城石井自家製 旨辛チュクミポックム』が試食で提供された。

年々過酷さを増す夏の暑さに向けて、同社の本気度が窺えたこの日の発表会。作る方も食べる方も活力減退気味になる夏の暑さに、きっと成城石井が強い味方になってくれるはずだ。成城石井の夏フェア第一弾「涼を味わう、ひんやりグルメフェア」は7月3日からスタート!