30周年を迎えた「はじめてクッキング」教室、親子二世代を描く新TVCM放映

子どもが初めて包丁を握る日。ぎこちない手つきで野菜を切り、鍋の中をのぞき込みながら完成を待つ時間は、本人にとっても、見守る大人にとっても特別な思い出になりやすい。料理は単に食事を作るための行為ではなく、食材に触れ、人と協力し、自分で作ったものを味わう体験そのものに価値がある。

ハウス食品グループが長年取り組んできた食育活動「はじめてクッキング」教室は、そんな“初めての料理体験”を支えてきた取り組みの一つだ。1996年にスタートしたこの活動は2026年に30周年を迎え、これまでに延べ約1,135万人の子どもたちが参加してきたという。さらに今年は30周年を記念した新TVCMの放映もスタートする。あわせて公開された調査結果からは、子どもたちの料理体験が以前より早い年齢で始まっていることや、料理を通じて得られる成長実感も見えてきた。子どもたちの笑顔のそばには、いつの時代も「初めて作る楽しさ」があるようだ。

子どもたちの「できた!」を育む 30年続く食育プロジェクト

「はじめてクッキング」教室は、“自分で作って食べる”体験を通じて、子どもたちに食への興味や関心を持ってもらうことを目的に実施されている食育活動である。対象は全国の幼稚園、保育所、認定こども園に通う子どもたち。1996年の開始以来、多くの園で継続的に実施されており、参加人数は累計約1,135万人に達した。2026年度も全国約4,000の園で実施される予定だという。

教室で中心となるメニューはカレーライスだ。カレーは野菜や肉などさまざまな食材を使うため、栄養について学ぶきっかけになるだけでなく、切る、炒める、煮込むといった調理の基本工程を一通り体験できる。さらに子どもたちにも親しみがあり、年齢に応じた役割分担もしやすいことから、食育の教材として長年活用されてきた。

ハウス食品グループは園に対して、バーモントカレーや指導用パンフレット、レシピなどをまとめた「教室セット」を提供している。子どもたちは料理を作る楽しさだけでなく、みんなで協力して一つのものを完成させる達成感も味わうことができる。

30年続いたからこそ生まれた、心温まる親子のストーリー

30周年を記念して、ハウス食品グループは新TVCM「つくろう、未来の笑顔。」<「はじめてクッキング」教室 30年の想い>篇を2026年6月12日から全国で放映する。今回のCMで描かれるのは、かつて園児として「はじめてクッキング」教室を体験した女性が母親となり、その娘が同じように園でカレー作りに挑戦するというストーリーだ。30年間活動を続けてきたからこそ生まれた親子二世代のエピソードであり、食育活動が長い年月をかけて受け継がれてきたことを感じさせる内容となっている。

<新TVCM概要>
タイトル:「つくろう、未来の笑顔。」<「はじめてクッキング」教室 30年の想い>篇(90秒・30秒)
放送開始日:2026年6月12日(金)
放送地域:全国
CM視聴URL:
90秒:https://housefoods-group.com/cm/90cm_260610_01/
30秒:https://housefoods-group.com/cm/30cm_260610_01/

CMには、1996年の開始当初から毎年教室を実施しているおおやけこども園の園長・山手重信先生も出演する。園長は、実際の食材に触れ、香りや感触、調理による変化を五感で感じながら学ぶことで、子どもたちの心を豊かにし、成長の糧になると語る。また、料理を通じて食材への関心だけでなく、食を支える人々への感謝の気持ちを育んでほしいという思いも伝えている。

さらに30周年を記念して、活動の歩みを振り返る特別動画「30年分の『はじめて』」篇も公開される。動画では、1996年の開始から延べ1,135万人もの子どもたちが参加してきた歴史をデータとともに紹介。あわせて、「料理は子どもの成長に重要」と考える保護者が98.1%にのぼる調査結果なども取り上げられている。TVCMで描かれた親子二世代のストーリーを、数字や歴史の側面からより深く掘り下げる内容となっており、活動が長年にわたって育んできた価値や意義を改めて感じられる映像に仕上がっている。

活動30年の歩みをデータとともに振り返る特別動画「30年分の『はじめて』」篇:
https://housefoods-group.com/tsunagu/h_cooking/index.html

「初めての料理」は何歳から? 保護者調査から見えた実態

今回の発表では、保護者1,000人を対象に実施した「子どもの初めての料理体験」に関する調査結果も公開された。調査によると、子どもが初めて料理をした平均年齢は3.97歳。一方で、保護者自身が子どもの頃に初めて料理をした平均年齢は4.87歳となっており、現在の子どもたちは約1年早い段階で料理を経験していることが分かった。

料理は食べるための技術を身につけるだけでなく、食材への興味や好奇心を育むきっかけにもなる。子どもたちの料理体験が早期化している背景には、食育への関心の高まりもあるのかもしれない。

初めて作る料理の定番は「おにぎり」と「カレー」

では、子どもたちはどのような料理から調理を始めているのだろうか。調査によると、子ども世代が初めて作った料理の1位は「おにぎり」、2位は「ホットケーキ」、3位は「カレー」という結果だった。

一方、保護者世代でも1位は「おにぎり」、3位は「カレー」となっており、時代が変わっても定番メニューとして選ばれ続けていることが分かる。おにぎりは工程がシンプルで取り組みやすく、カレーはさまざまな食材を使いながら調理の基本を学べるメニューとして親しまれているようだ。

初めてでも本格的! カレー作りで挑戦する調理の基本

初めての料理としてカレーを選んだ家庭では、子どもたちがどのような工程に挑戦しているのかについても調査が行われた。その結果、「食材を包丁で切る」が53.8%で最も多かった。また、「食材の皮をむく」と回答した人も45.2%にのぼり、カレー作りでは比較的高度な工程を保護者と一緒に体験している子どもが多いことが分かった。

カレー作りは切る、むく、炒める、煮込むなど複数の工程を含むため、子どもたちは自然とさまざまな調理体験を積むことができる。完成した料理を味わうだけでなく、作る過程そのものが学びにつながる点も、カレーが長年「はじめてクッキング」の教材として親しまれている理由の一つといえそうだ。

「また作りたい!」が9割超! 料理体験が生む自信と意欲

料理体験が子どもたちに与える影響についても、興味深い結果が見られた。自分で作った料理を食べた際、「いつもより美味しいと思った」と回答した子どもは94.9%にのぼった。また、「自分は料理ができるようになったと思った」が91.4%、「ほかの料理も作ってみたいと思った」が90.9%となっている。

自ら作り上げたという達成感が、子どもたちの自信や次の挑戦への意欲につながっていることがうかがえる。

さらに保護者に対して、料理体験を通じて子どもに身につくと思うことを尋ねたところ、「食べ物に関する興味・関心」が75.3%で最多となった。そのほかにも、「自分で考える力(46.8%)」や「自分への自信・肯定感の醸成(42.7%)」、「生きる力・生活力(39.6%)」を挙げている。

料理は食に関する知識を学ぶだけでなく、自ら考えて行動する力や、成功体験を通じた自己肯定感を育む機会にもなっているようだ。保護者の多くが料理体験に期待を寄せている理由も、こうした成長の実感にあるのかもしれない。

<調査概要>
実施時期:2024年2月6日(火)~2月10日(土)
調査手法:インターネット調査
調査対象:2024年春に小学校に入学をひかえる子どもを持つ全国の保護者のうち、子どもの初めての料理に立ち会い、子どもと一緒に料理をしたことがある保護者1,000人(子どもの回答は保護者が子どもに聞いてそのまま入力)
調査委託先:電通マクロミルインサイト

30周年を迎えた「はじめてクッキング」教室は、子どもたちが料理を通じて食と向き合う機会を提供し続けてきた。今回公開されたTVCMでは、かつて教室を体験した子どもが親となり、その子どもへと体験が受け継がれていく様子が描かれている。また調査結果からは、料理体験が食への興味だけでなく、自信や挑戦する気持ちを育むきっかけになっていることも見えてきた。

毎日の食卓では当たり前のように並ぶ料理だが、その裏には誰かが作り、支えている時間がある。子どもたちが初めて包丁を握り、食材に触れ、自分で作った料理を頬張る体験は、そんなことに気づく小さなきっかけになるのかもしれない。