いざ出陣!? 会津・東山温泉 御宿 東鳳の「湯守サムライ」で戦飯を堪能して“ととのう”2日間

福島県会津若松市は、その歴史的背景から「サムライ・シティ」として地域一体となった魅力発信を行っている。今回、会津若松観光ビューロー主催の「會津SAMURAI WEEK」の一環として、会津・東山温泉の老舗旅館「御宿 東鳳」では、「湯守サムライ~戦の前に東山の湯で整う~」と題したイベントを2026年6月6日(土)、7日(日)の2日間限定で開催。同イベントでは様々な催し物が登場するが、中でも最も注目したいのが、各日30食限定で提供される特別メニュー「戦飯(いくさめし)」だ。

イベント開催を目前に控えた6月5日(金)、現地にてメディア向けの体験会が開催された。本記事では、その様子とともにイベントの見どころを余すところなくお届けする。

歴史ある会津の食の魅力を発信! 「御宿 東鳳」の挑戦

メディア体験会の冒頭、「御宿 東鳳」総支配人の幸田敬司氏が登壇し、地域活性化、そして会津の食文化発信への熱い想いと本イベントにかける意気込みを語った。

「6月6日・7日の2日間、当館にて侍のイベントを行います。鶴ヶ城のフェスに絡んで何かできないかと考え、当館の強みである『食』をメインに、戦や侍にちなんだものを出してアピールする企画を進めてまいりました。当館には毎年14万人から15万人のお客様がお越しになります。今回のイベントに限らず、会津若松の様々な企業の食材やおすすめ商品を提供することで、多くのお客様に会津若松の魅力を分かっていただきたいと考えております」

鶴ヶ城から東山温泉へ。観光のゴールデンルートを盛り上げる「サムライシティプロジェクト」

続いて、会津若松観光ビューロー DMO推進室長の林氏が登壇し、地域全体の取り組みについて説明を行った。

「鶴ヶ城と東山温泉郷は、昨年度ともに約60万人の方々に訪れていただくなど、観光のゴールデンルートとして強い相関関係があります。ここをどれだけ活性化するかが会津若松の観光の鍵となります。会津藩士たちの『義』を重んじる精神を、現代のサムライである地域住民が表現し、会津の伝統文化や食、酒などを通じて発信していく。それがサムライシティプロジェクトです。四季を通じてサムライウィークを盛り上げていきたいと考えております」

温泉と武家文化の融合。いざ、五感で楽しむ「湯守サムライ」へ!

いよいよ本イベント「湯守サムライ~戦の前に東山の湯で整う~」の具体的な企画内容について、「御宿 東鳳」セールス&マーケティング課の鴇巣 希氏より説明がなされた。

本イベントは、食事・体験・空間演出の3つの領域で、一貫した武家文化の体験価値を提供するものだ。スタッフは甲冑の衣装を羽織り、来館者を出迎えてくれるという。中でも今回のイベントで最も推したいのが「東鳳の戦飯(いくさめし)」の限定販売。

「戦に挑む武士たちがスタミナを養うような当時の食文化をイメージし、会津らしい戦飯をご提供します」と鴇巣氏。

なんとこの「戦飯」、絶景が自慢の大浴場「棚雲の湯」「宙の湯」の利用料金が含まれて5,350円(入湯税込み)という驚きのお得な価格設定。美味しい食事を堪能した後は、名湯でゆっくりと日頃の疲れを癒やすことができるのだ。

いざ実食! 武士のスタミナ源「陣中食」を現代風にアレンジした絶品メニュー

メディア体験会では、石橋料理長が「戦飯」を試食する各記者のテーブルを回り、そのこだわりを解説した。

「戦いの最中、陣を取って戦に勝つためにスタミナと精力をつける『陣中食』をイメージし、できるだけ福島県産や会津の食材を使用して構成しました」

メイン料理は、福島県産黒毛和牛の焼きしゃぶ。塩こしょうの代わりに、会津地方で親しまれている「三五八(さごはち)エキス」で下味をつけ、地元の「キンタカサゴ醤油」を使ったオリジナルの甘ダレでいただくという贅沢な逸品。

さらに、精をつけるための焼き魚として、県産の鮎とヤマメの塩焼きが並ぶ。お腹に真子がたっぷりと詰まった鮎は食べ応え十分。

武士が馬上で食べていたとされるおにぎりは笹の葉をあしらい、山菜、玄米の醤油麹焼き、肉味噌の3種類を提供。

他にも、地元ブランドの「高田梅」や、棒鱈の甘露煮、いかにんじん、にしんの山椒漬けといった郷土料理が御膳を彩る。

「戦が終わって陣に帰ってからクジラを食べる文化があったことから、今回は会津の味噌を使ったクジラ汁もご用意しました」と語る石橋氏。当時の武士の息遣いを感じられるような、こだわりのメニュー構成に圧倒される。

食後のひとときに。富久栄珈琲の「サムライブレンド」

「戦飯」とともに会場で楽しめるのが、郡山にあるスペシャルティコーヒー専門店・富久栄珈琲のPOPアップイベントだ。会場となる1階・芙蓉の間では「サムライブレンド」が提供され、挽きたての豊かな香りと深い味わいを堪能できる。戦のあとの休息に、ほっと一息つける極上の一杯となるだろう。

大空を舞う! オープニングを飾る「鷹狩り実演イベント」

イベントの幕開けを華々しく飾るのは、喜多方市で活動する鷹使い「buddysfalconry」の齋藤法政氏による鷹狩りの実演。

鷹は古くから武家社会において重要な存在であり、会津藩の行列にも加わっていたという歴史がある。大空を鋭く舞い、まっすぐに腕へ舞い降りる鷹の勇壮な姿は必見。日本の伝統文化の一端を間近で体感できる貴重な機会だ。

変わり湯や絵付け体験も! サムライ気分を満喫する多彩なコンテンツ

館内では、「戦飯」以外にも武家文化を五感で楽しめる催しが目白押しだ。

大浴場へ向かうアプローチロードでは、音楽などを用いて心高鳴る出陣の雰囲気を演出。そして展望露天風呂には、生薬を使用した変わり湯「出陣の湯」が登場する。武士が重んじた心身の調和と向き合うひとときを、癒やしの温泉で再現している。

また、「サムライ職業体験」として、江戸時代に武士の内職として奨励されていた歴史を持つ「赤べこ」や「起き上がり小法師」の絵付け体験、会津木綿のハギレを使ったワークショップを実施。子どもから大人まで、夢中になって楽しめる体験となっている。

さらに6日(土)限定で、「サムライ深堀りイベント」も実施。会津の歴史を題材とした参加型の紙芝居や、地元・會津新選組同好会局長による新選組秘話講座など、より深く会津の歴史を学ぶことができる充実の内容だ。

歴史情緒あふれる会津若松で、武士の暮らしや食文化に思いを馳せる2日間。「御宿 東鳳」の「湯守サムライ」は、絶品の「戦飯」で活力を養い、多彩な体験で歴史を学び、極上の温泉で心身を整える、まさに五感で楽しむ贅沢なイベント。日常の喧騒から離れ、現代のサムライとなって東山温泉に“出陣”してみてはいかがだろうか。