木曽路×加賀屋、能登復興と“和のおもてなし”を未来へつなぐ連携プロジェクトを始動! 第1弾は加賀屋監修弁当を6月1日より全国の木曽路で販売

しゃぶしゃぶ・日本料理等を展開する株式会社木曽路は、石川県・能登半島にある和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」と、能登半島地震からの復興支援および日本文化の継承を目的とした連携プロジェクトを今年3月より開始。第1弾として、加賀屋監修の持ち帰り弁当「初夏の旬彩膳」を、2026年6月1日(月)より全国126店舗の「しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路」にて販売する。また同日より、加賀屋で実際に使われていた「あかもくドレッシング」や加賀屋オリジナルの玉子煎餅「加賀屋せんべい」など、加賀屋関連の4商品を店頭にて販売。さらに、震災の影響により現在休業中となっている加賀屋から譲り受けた「器」の活用を一部店舗にて展開していく。

2026年5月20日(水)に行なわれた共同記者発表会には、木曽路代表取締役社長 中川晃成氏、加賀屋代表取締役社長 渡辺崇嗣氏、木曽路総料理長 阿部太氏、加賀屋料理長山田正和氏が出席した。両社長は本連携への想いや今後の取り組み内容を語った。

震災からの復興と和のおもてなしを、共に未来へつなぐ

2024年の能登半島地震から2年以上が経過した今も、能登の復興は道半ばだ。そんな中で「震災からの復興と、和のおもてなしを共に未来につなぐ」をコンセプトに今回の連携プロジェクトがスタートした。

能登の恵みを取り入れた、加賀屋監修弁当

プロジェクト第1弾では、6月1日から全国の木曽路店舗で、加賀屋監修の持ち帰り弁当「初夏の旬彩膳」を販売する。「能登牛」のコロッケや、加賀野菜に指定されている「金時草」に「能登ぽんず」を使用したお浸しなど、能登の食材を取り入れたほか、加賀屋の白だしを使用した蟹御飯など、加賀屋らしい繊細な味わいを盛り込んだ彩り豊かな内容となっている。

さらに同日から、木曽路の店頭には加賀屋セレクトの商品を販売する特設コーナーも設置。ラインアップには、加賀屋が手がける「栗きんつば」(税込972円)、加賀屋の焼印が入った加賀屋オリジナルの玉子煎餅「加賀屋せんべい」(税込972円)、朝食でも提供されていた「あかもくドレッシング」(税込540円)、加賀屋総料理長監修の「花びら茸とアカモクの味噌汁」(税込540円)が並ぶ。

木曽路の中川社長は、「震災の影響で加賀屋は現在休業しているが、この取り組みを通じて、全国のお客様に少しでも加賀屋の雰囲気を感じてもらいたい」と同プロジェクトの意義を語った。また、同連携プロジェクトは一過性の取り組みではなく、日本の伝統や食文化を未来へ継承・発展していくための持続的なパートナーシップとして位置づけており、第1弾に引き続き、今後も両社の強みを活かした新たな価値創造を順次展開していくことを強調した。

“風化させたくない”加賀屋が抱く想い

現状、和倉温泉は依然として厳しい状況に置かれている。加賀屋の渡辺社長によると、和倉温泉では19旅館のうち営業できているのは9施設のみ。加賀屋グループも、和倉温泉で展開してきた4ブランド・7棟すべてが現在休業中だという。「地震から時間が経つにつれ、“もう復興しているのでは”と思われてしまうことが一番つらい」そう語る渡辺社長の言葉からは被災地の深刻さを痛感した。渡辺社長は「木曽路の店舗やスタッフを通じて、能登の現状やそこで懸命に前を向く人々の存在を全国へ発信していきたい」と、この連携プロジェクトへの期待を述べた。

加賀屋のメイン旅館は現在解体中。今後新旅館を建設し営業再開を目指している。加賀屋グループ4旅館は3旅館に集結する方向だ。渡辺社長は、「120年の節目を迎えるが、現在営業ができていない状況。そんな中で加賀屋グループを見つめ直そうとリブランディングを行っていく」と述べ、連携プロジェクトによる人材交流の機会により「現場同士だからこそ分かり合えることがある。互いに刺激し合い、良い意味での“化学反応”が起きてほしい」と期待感を表した。

加賀屋の魂がこもった“器”を木曽路へ継承

震災後、加賀屋では旅館規模の縮小を余儀なくされ、多くの器が使われないまま保管される状況になっているという。そんな中、木曽路から連携プロジェクトの提案を受け、「ぜひお客様の手に触れてほしい」と提供を決めたそう。木曽路が加賀屋から譲り受けた器は約9,000枚。より多くの木曽路店舗で使えるよう配布されるとのこと。中川社長は「料理人の魂やお客様の思い出がたくさん詰まったお皿。木曽路で使わせていただく中で、実は加賀屋のお皿なんです、とお客様に紹介できたら器も喜んでくれると思う。加賀屋とご縁があったお客様にはいろいろ思い出して喜んでもらえるのでは」と述べた。

発表会に展示された加賀屋の器には、木曽路の阿部総料理長と加賀屋の山田料理長が今回特別に作った料理が盛り付けられた。

プロジェクトの今後については、弁当の第2弾をはじめ、能登の食材を使った加賀屋との木曽路店内飲食のコラボメニューの企画・検討をしている。連携プロジェクトを通じて料理長や接客担当者同士の人材交流も始まっており、今後は共同イベントや美食会なども企画していくとのこと。さらに、これまで加賀屋に食材を納めてきた能登の事業者と木曽路との新たな取引も検討していく方針だ。

「初夏の旬彩膳」を実食!

発表会では取材陣に向けて、6月1日発売の加賀屋監修弁当「初夏の旬彩膳」が提供された。

蓋の表には「主菜」「焼物・口取り」「炊合せ」「お食事」の壱~四の4つの枡のお品書きが書かれている。

蓋を開けると彩り豊かな料理が丁寧に並び、華やかさに心が高鳴る。木曽路で人気の松花堂弁当をベースに、旅館の会席料理を思わせる上品な彩りや盛り付けで“おもてなしの心”が表現されているようだ。

壱の枡には、「能登牛コロッケ」や木曽路を代表する和牛を使った炙り焼きが入っている。能登牛コロッケは、じゃがいものしっとり感と甘みの中に牛肉のうまみがしっかりと感じられる一品。「和牛の炙り焼き」は驚くほど柔らかく贅沢な味わいだ。また、「鮗(このしろ)マリネ」は上品な酸味が心地よく、蓮根の食感がアクセント。一品一品に対する細やかなこだわりを感じた。

弐の枡は、「鰤(ぶり)の西京味噌焼き」や「海老蓮根挟み揚げ」、「冬瓜貝柱のし板」、「落花生豆富」など、見た目も鮮やかで食感も様々に楽しめる枡となっている。

参の枡は、豪華さを盛り上げる「有頭海老芝煮」や、南瓜や冬瓜などのさまざまな食材の炊合せが楽しめる。特に感動したのが、金沢市の「加賀野菜」として知られる「金時草」のお浸し。シャッキシャキの食感と噛むほどにぬるりとする粘りが魅力的で、爽やかで奥深い味わいの能登ぽんずと相性抜群。暑くなってきた初夏にぴったりの一品で、無限に食べられる!もっと食べたい!と感じた。

四の枡は「蟹御飯」と「柴漬け」。蟹のほぐし身がたっぷりと乗った蟹御飯は、加賀屋総料理長監修の白だしを使用しており、蟹の旨みをしっかりと感じる上品な味わいだ。

どれも丁寧に作られた上品な味わい。お品書きを見ながら「これは何だろう」「この料理はこれかな?」などとワクワクしながらさまざまな味わいが堪能でき、4つの枡を食べ進めることで、まるで和倉温泉を訪れたかのようなストーリー性を楽しむことができた。

「初夏の旬彩膳」概要
販売期間:2026年6月1日(月)~7月15日(水)
販売価格:3,300円(税込3,564円)
販売店舗:木曽路全店(126店舗)
販売方法:店頭もしくは、モバイルオーダーにて(※3日前要予約)
商品HP:https://shabu-shabu.kisoji.co.jp/special/takeout/

“和のおもてなし”を、未来へ

60年の歴史を持つ木曽路と、120年の歴史を持つ加賀屋。歩んできた道は違っても、両社に共通しているのは、日本文化と“和のおもてなし”への深い想いだ。震災という困難の中で始まった今回の連携プロジェクトは、能登復興支援であると同時に、日本の食文化を未来へつなぐ挑戦でもある。木曽路の全国店舗から発信される能登の魅力。そして、再び人々を迎える日を目指して歩み続ける加賀屋。両社の取り組みに今後も注目したい。