家庭内分煙の“未解決領域”に挑む! エルゴジャパンがタバコ専用スモーククリーナー「SMOKE ZERO」を発表
2020年の改正健康増進法の全面施行により、飲食店やオフィスなど公共空間における分煙対策は大きく進展しました。その結果、喫煙者は外出先でタバコを吸える場所が激減。喫煙の場は、自宅などのプライベート空間へと比重が高まっています。
しかし、家庭内では制度や設備による対策が進みにくいのが現状です。非喫煙者は受動喫煙や室内環境への影響に健康不安を抱え、一方の喫煙者も家族や周囲への配慮から、肩身の狭い思いをしながら換気扇の下やベランダで喫煙を続ける日々。家庭内には、双方が配慮を求められる重い課題が残されています。
こうした状況を打破すべく、株式会社エルゴジャパンは家庭向けの新ソリューションとなるタバコ専用スモーククリーナー「SMOKE ZERO(スモークゼロ)」を開発。発売日となる2026年5月20日(水)、都内で新製品発表会を開催しました。

喫煙場所の主戦場は「自宅」へ 家庭内に残された我慢と孤立

発表会の冒頭、株式会社エルゴジャパン 取締役スモーククリア営業部本部長の福田裕二氏が登壇。同社が展開する業務用喫煙ブース「スモーククリア」は、2019年の発売以降5,000台超の導入実績を持つ分煙のパイオニアです。公共空間の分煙インフラを牽引してきた自負を胸に、福田氏は喫煙環境の歴史的な変遷に言及しました。
「どこでも吸えた時代」からマナーとして分ける時代を経て、現在はインフラとして「隔離の時代」へ。日本たばこ産業の調査によれば、現在喫煙者が最もタバコを吸う場所の第1位は「自宅(屋内)」。喫煙の中心はすでに家庭へと移っています。
「最後に残された場所である家庭の中には、今も我慢と孤立が残されています。まさに未解決の領域です」と福田氏は指摘します。同社のアンケート調査では、非喫煙者の45%が「家族や子どもへの受動喫煙による健康不安」を最大の懸念として挙げ、半数以上が「喫煙者と同じ空間で過ごすことは難しい」と回答。一方で、喫煙者の約7割が自宅での喫煙時に気を遣い、約半数が環境改善を望んでいます。
単なるマナーから、周囲への配慮、そして喫煙者自身への配慮が求められる時代へ。福田氏は、双方の我慢と孤立を解消する「パーソナルクリア分煙の時代が始まります」と力強く宣言しました。
煙を空間に残さない「1pass」技術、相反する2つの配慮を叶える新構造

続いて、取締役企画部本部長の大麻裕二氏が登壇し、製品の核となる技術を解説しました。 「SMOKE ZERO」の開発ミッションは、「家族・周囲への配慮」と「自分への配慮」の同時実現。大麻氏はまず、一般的な空気清浄機の限界を指摘します。従来の空気清浄機は空気を循環させながら徐々にきれいにするため、有害なガス成分を取り切れず、かえって煙やガスを部屋中に拡散させてしまうという弱点が存在します。
対して「SMOKE ZERO」は、煙を直接吸引し「1pass(1回のろ過)」で処理。煙が空間へ拡散する前に、有害物質をその場で除去する圧倒的な浄化システムを採用しています。

心臓部には、一般的な家庭用空気清浄機の10倍以上の性能を持つヨーロッパ最高規格「H14 HEPAフィルター」と、特許取得済みの「高圧縮カーボンフィルター」を搭載。第三者機関による測定でも、粉じん除去率99.995%以上を記録し、ニコチン、ベンゼン、アクロレインといった有害ガスを検出限界以下(不検出)まで低減する確かなエビデンスを取得しました。
さらに大麻氏は、喫煙者自身への配慮として、最も有害物質の濃度が高いとされる「副流煙」対策を強調。タバコの先端から立ちのぼる煙を即座に吸い込むことで、喫煙者自身が副流煙を吸い込むリスクからも解放されます。
最後に再び福田氏が登壇。価格は148,000円(税込)で、公式オンラインショップ等にて同日より発売開始されることを発表。コンパクトな設計により、仕事の合間やくつろぎの時間に、好きな場所で気兼ねなく一服できる新しいライフスタイルを提案しました。
モラルに依存しない「調停者」。ジャーナリスト・堀 潤氏が語る分煙のリアル

発表会の後半は、ジャーナリストの堀 潤氏をゲストに迎えたトークセッション。国内外の取材現場を飛び回る堀氏は、自身も約30年来の喫煙者です。
「世界各地の分断の現場を取材してきましたが、解決策は互いを知り、合意形成することです。しかし、それを個人のモラルや善意に依存するシステムは必ず破綻します」と堀氏。被災地の避難所で、喫煙所をめぐる近隣との摩擦から喫煙者がタバコを我慢せざるを得なくなったエピソードを交え、喫煙をめぐる社会の緊張状態について語ります。
「対立を解決するためには『調停する力』と具体的な『インセンティブ』が必要です。『SMOKE ZERO』は双方の気持ちを理解し、エビデンスに基づいた具体的な解決策を提示している。まさに両者を結びつける調停役としての役割を果たしてくれます」と、テクノロジーによる社会課題の解決を高く評価しました。

トークセッション中には、実機を用いたデモンストレーションも実施。堀氏自身が「SMOKE ZERO」の前に座り、タバコに火をつけます。本体の境界面の内側でタバコを構え、煙を吐き出すと、煙は一直線に吸入口へと吸い込まれていきます。問題視されていた副流煙も一切外に漏れません。

その驚きの吸引力と浄化能力に、「煙が全く見えませんし、タバコのにおいもしません。排気口からはただ涼しい風が出ているだけで、まるで扇風機のようです。作動音もとても静かですね」と驚愕する堀氏。さらに「デスクの隣に置いて、少し体をずらすだけで吸えるのは新しい。仕事中の往復の手間も省けますね」と、実用性の高さにも太鼓判を押しました。
タバコを吸う人も吸わない人も、どちらかが一方的に我慢を強いられる時代は終焉を迎えようとしています。「SMOKE ZERO」が提示したのは、単なる煙の除去装置ではありません。家族間の認識のズレを埋め、コミュニケーションを円滑にする新しいデバイスとしての価値です。
日本の高度な分煙技術と、他者を思いやる心が生み出した「パーソナルクリア分煙」。この革新的なソリューションが、私たちのライフスタイルと共生の形をどのようにアップデートしていくのか。大きな期待が高まる新製品発表会となりました。