競馬を愛する「かまいたち」「か馬いたち」に改名?園田・姫路競馬場が新たなブランド戦略で来場者数の拡充を図る

兵庫県競馬組合は、園田競馬場・姫路競馬場の認知向上とイメージ刷新を目的とした新たなブランド戦略を発表した。

これまで愛称として「そのだけいば」「ひめじけいば」とひらがな表記を使用していた。しかし、統一したブランドイメージの構築と更なる全国的な知名度向上を目指し、園田・姫路の両競馬場を総称して「HUK(Hyogo Urban Keiba)」とし、園田競馬場は「阪神アーバン競馬」、姫路競馬場は「姫路アーバン競馬」という愛称を設定。都市型レジャーとしての洗練されたイメージの確立を目指す。

まず、兵庫県競馬組合・野口事務局長が登壇。地方競馬全体の現状として、2024年度の売上は約1兆1287億円と過去最高を更新。10年以上連続で前年を上回る成長を続けている。一方で、売上の約9割をインターネット投票が占め、競馬場への来場者数はピーク時の約8分の1に減少。コロナ禍前の水準にも戻っていない。こうした状況を受け、兵庫県競馬は“リアルな場”としての競馬場の価値向上と、新規ファンの獲得を目的にブランディングを強化すると話した。

地方競馬は、各自治体が主催する全国15カ所の競馬で、売上の約75%が払戻金として還元され、残りは運営費や賞金、さらに自治体への配分金として地域社会に還元されている。2024年度は約200億円が自治体に配分され、公共施設や社会福祉などに活用されている。そのため地域のサポートにも繋がっている。

兵庫県競馬は、西日本における近代競馬発祥の地という歴史を持ち、園田競馬場は2030年に開場100周年を迎える。これを見据え、今回新たに掲げたのが「アーバン競馬」というブランドコンセプトだ。

さらに、ブランドの認知拡大に向けて、お笑いコンビ「かまいたち」をスペシャルアンバサダーに起用。4月25日からテレビCMを放送するほか、各種プロモーションを展開していく予定だ。

今後はナイター競馬のイルミネーション強化やファンエリアの整備など、エンターテインメント性を高めた施設づくりも推進。「体験型レジャー」としての競馬場へ進化を図る。

【競馬ファンでもあるかまいたち登場】

そんな新ブランドの顔として登場したのが、スペシャルアンバサダーを務めるお笑いコンビ・かまいたち。結成して22年を経て、1日限定で「か馬いたち」に改名して登壇。山内さんは「改名するタイミングはここしかないので、今後はこれでやっていこうと思います」と笑いを誘った。

二人は競馬好きで有名。特に山内さんは昔から競馬にのめりこんでいるそう。「最初は馬券から入ったんですが、だんだん血統や馬そのものに興味が湧いてきたんです」と、競馬の奥深さを熱弁。今は史上初めて無敗のまま「兵庫3歳三冠」を達成した「オケマル」が推し馬だと語った。

また、自身が“競走馬だったら”というユニークなお題では、馬名を考える場面も。

濱家さん「”ハゲアガリソデハゲナイナ”ですね。頭が薄くなってきたのですが、まだ耐えてます」と長い名前と自虐ネタで会場の笑いを誘った。

山内さん「好きな馬の名前を入れたくて”オルフェーブル山内”です。もう一個考えてまして”山内イクイノックス”。好きな馬の名前はイジりたくないんです」

濱家さん「そのまんますぎる!競馬のためならボケやふざけるのも嫌で、山内は面白くなくなるみたいですね」

と名馬へのリスペクトが強すぎるあまり、思わず真剣になりすぎてしまう一幕もあった。

さらに、山内さんから競馬にまつわる初だしエピソードが語られた。

「園田競馬場には何度も行ったことがあります。10年以上前に、当時の芸人仲間と訪れた際にパドックの見方を教えてあげると自慢げに話していたんです。その時に二人で手綱を引いている二人引きがいたのですが、こうゆう馬は気合が入っていて、勝負に強いと聞いていたんです。そこで、この馬がめちゃくちゃ激アツだとみんなに伝えて、そんなに稼いでない時代なのに5万円分を単勝で買ったんです。でも結果はぶっちぎりの最下位だったんです・・・しょっぱなの1レースで軍資金、全部なくなりました」

まだ売れていない当時、これには結構、こたえたそう。

トークはさらに、競馬場の楽しみ方へ。

気になるポイントには「ヒヒーン」となるボタンをおすシステムで、面白い場面などでボタンが押される。イルミネーションもあるのでデートで行っても楽しめる点や串カツなどの関西グルメ・お酒を食べ飲みしながら観戦できる点、家族連れでも遊べる広い空間についても触れられ、「競馬を知らなくても気軽に行ける場所」と新たな楽しみ方も知れたようだった。卓球やイベントなど、競馬以外の楽しみ方にも言及し、“アミューズメント施設”としての魅力を強調した。

最後にアンバサダーとしての意気込みを問われると、「実際に競馬場でサラブレッドが走る姿を見るだけでも楽しい。アミューズメントも豊富なのでぜひ一度足を運んでほしい。HUKだけに”早めに馬に会いにきて”」と呼びかけ。競馬の魅力と“アーバン競馬”の新しい価値を、笑いと共に発信した。